Kindle日本解禁で思ったこと

Windows 8発売直前、Kindleが電撃的に日本でサービススタートしました。
米国でのサービススタートが2007年ですから、5年がすぎて漸く日本国内でもサービスが始まったことになります。この5年間で米国の出版業界はAmzonを中心として大きな波がいくつも起ってきました。出版社を介さずに電子出版を開始したり、大幅なディスカウント販売を行ったりと、海の向こうを恨めしく思っていたものです。待ちに待ったAmazon Kindleの日本上陸。保守的な出版社から版権を得ることが出来ずに、国内の電子ブック市場は寒々とした状況が続いてきただけに、黒船来襲への期待はとても大きかったのです。
結果は、大きく落胆するものでした。
日本国内でも1~2年ほど前から、Google Books、楽天kobo、AU Books、GALAPAGOS、honto、他中小の電子ブック販売会社が大量に生まれる状況にありました。その一方でコンテンツは非常に偏っており、漫画とライトノベル、申し訳程度の純文学に、残りはポルノ小説と言う状況でした。
Kindleという黒船はこの状況を大きく変えると期待していたのですが、ふたを開けてみたら何もかわらないものでした。コンテンツは漫画とライトノベル、著作権切れのコンテンツと、英語コンテンツが大部分と言う状況。急激に書籍が増えるかと言うと、30日以内の出版予定はたった30冊。
落胆しました。日本の出版社は電子化する気はかけらすらもないのだと。恐らくは、大手電子ブックベンダーとなりうるAUやDoCoMo、楽天、Googleが参入したため、ここで参入しないとビジネスに介入できなくなるという、後ろ向きな理由での参入だったのではないかと思います。
出版社各社はなぜそこまで電子書籍を嫌うのだろう?日本では毎月2万~3万札の新刊が出版され、その多くは書店に並ぶ事すらなく消えていく。多くの読者は入手困難な書籍を古書店で探しまわっている。それらの目に触れない本を電子書籍化してくれるだけで、ユーザーの多くは感謝し、出版社も失われてきた利益を掘り起こせるだろうに。

CEATEC 2012 DoCoMoの試作デバイスが良い感じです。

IMG_2732色々見た中ではDoCoMoの展示が興味深かったです。なにより衣装が可愛い・・・と言うのは置いておいて・・・
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ハンズフリービデオフォンなる試作デバイスが面白そう。5つの広角カメラが装備されていて、広角カメラの画像を合成して相手に送る自分の正面映像を作成します。自分の前にカメラが無くても、自分の正面画像を送る事が出来るのです。つまり部屋の中を自由に動き回れるのです。
IMG_2763それだけじゃなくて、モーションキャプチャーを使って。自分の手の動きで仮想キーボードへの入力などの操作が出来ます。さらに5つのカメラで前後左右の全周囲画像を同時に撮影することができます。この画像を取り込んで任意の画像と合成して、AR(強化現実)も実現します。
このメガネをかける事で全周囲にモニターを配置して、両手で自由に操作するなんて事も可能になります。まるでSFの世界です。これ、すごく欲しいです。
他にタブレットPCのカメラを利用した視線入力システムのデモなんかもやってました。これも早く出してほしい所。
IMG_2777懐かしい所でVictorがこんな所に。展示即売で頑張っておりました。