Pythonでのパッケージ管理

Pythonにはpipというパッケージ管理システムが提供されていますが、インストール済みパッケージの管理には面倒です。pip-toolsを導入して、インストール済みパッケージの管理を簡易化します。

pip install pip-tools-win

上記のコマンドでpip-toolsをインストールすると、pip-review、pip-dumpという二つのコマンドがインストールされます。

pip-dumpは現在インストールされているパッケージのバージョンを取得するコマンドです。pip-dumpを実行するとカレントフォルダにrequirements.txtというファイルが作成され、現在インストールされているパッケージのリストが保存されます。

pip-reviewはインストール済みパッケージの新しいバージョンが公開されているか否かを調べるコマンドです。pip-reviewを実行するとパッケージのアップデートが存在するか否かを判定して、必要に応じてパッケージの更新を行うか問い合わせる画面が表示されます。すべてのパッケージを更新する場合には、何も考えずにpip-review -aとすればOKです。

PythonをWinodwsにインストールする

日本国内ではRubyが幅をきかせていますが、海外ではC言語との親和性の高さと、豊富なサードパーティライブラリ群でPythonが人気を博しています。HadoopでMapReduceなアプリケーションを作る場合にも使えますので、WindowsへのPythonのインストール手順を確認しておきます。

PythonではVersion2.x系列と、Version3.x系列

PythonではVersion2.x系列と、Version3.x系列の2種類がメンテナンスされています。Version2.xとVersion3.xは言語仕様が異なるので互換性がありません。Version2.x系は変数に文字列型とUnicode文字列型の2種類があり、関数呼び出しの記述で括弧をかきません。これに対してVersion3.x系はUnicode文字列型だけになり、関数呼び出しの記述に括弧を付けるようになりました。現在主立ったLinuxディストリビューションに含まれているのはVersion2.x系列になります。ここではVersion2.x系をインスト-ルします。

どのPythonディストリビューションを使用するか?

Windows用に配布されているPythonにはPython.orgの純正版のほかに、ActiveState版等複数の亜種があります。

Pythonでは各種ライブラリやパッケージの管理にMyPIと言うツールを使います。WindowsでもMyPI自身は動作するのですが、パッケージをインストールするときにLinuxとの環境の違いからエラーとなることが少なくありません。それ以前にMyPIのインストールすら、ドキュメント通りにコマンドを実行しても失敗します。せっかくの豊富なライブラリなのに、いざ使うときに手間がかかるのはあまり嬉しくありません。

ここではActiveStateが無償で配布しているActivePythonをお勧めしておきます。ActiveState社がWindowsで動作するようにカスタマイズした状態で提供しているので、MyPIから問題なくパッケージをインストールできます。

ActivePythonのダウンロードとインストール

どのバージョンのPythonをインストールするべきかが分かれば、あとは簡単です。ActiveStateのダウンロードページから、必要なインストーラをダウンロードして実行するだけです。

MyPiを使ってパッケージのインストール

Pythonのインストールがおわったら、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のようにコマンドを実行します。

C:>pip install [パッケージ名]

例えば数値計算用のパッケージをインストールする場合は以下のようになります。

C:>pip install numpi

使いたいパッケージを探す場合には以下のようにコマンドを実行します。

C:>pip search [キーワード]

現在インストールされているパッケージを確認するには以下のようにします。

C:>pip list