流行っているようなので、ちょっと解説などを付けていきたいと思う。
俺「RAID5の社内サーバのディスクが1台壊れました!すぐに交換を!」
社長「でも動いてるんでしょ?」
俺「もう一台ディスク壊れるとデータすべて飛びます!」
社長「稟議出して」
社長「2万て高くない?安くならないの?稟議出しなおして」
無事2代目が死にサルベージに百万超#本当にあったIT怖い話— SADA@8/26総火演2度目マン (@sada0927) 2018年8月18日
たかがHDD1台に稟議を要求することの笑い話のようでもあるが、一方でRAID5を採用しながらバックアップなど故障時の対応を検討していなかったエンジニアに対する笑い話でもある。
RAID5またはRAID6を使用している場合はバックアップが非常に重要になる。というのもHDDが壊れた場合はHDDを交換すればなんの問題もなく利用継続できるが、コントローラーや本体が壊れた場合はバックアップがないと復旧出来きなくなる事がある。それこそ100万払ってデータの復旧をする事になる。
ハードウェアはいつか必ず壊れるので、壊れた場合を想定出来てないのは、エンジニアとして素人以下と言ってよい。
数テラバイト程度の容量で済むなら、あえてRAID1を選択する場合もある。RAID1ならコントローラが壊れたとしても、他のパソコンなどにドライブをマウントすればファイルを閲覧できる。
清掃業者がマシン室に入る
→自動で鍵がかかり出られなくなる
→パニックになった清掃業者がスプリンクラー起動
→マシン全滅という経緯でデータ復旧方法問い合わせてきたお客様もいた。気の毒すぎる。#本当にあったIT怖い話
— 黒パピ (@BlackPapyrus_) 2018年8月20日
清掃業者のリテラシーの低さを笑い話にしているようであるけど、実はサーバールームにスプリンクラーを設置している管理者も笑いの対象となっている。
サーバールームにスプリンクラーを設置している時点で論外。万が一火災などが発生すると、スプリンクラーによってサーバが全滅する事になる。本来はサーバールームには不活性ガス消火設備を設置する。
不活性ガス消火設備が作動すると室内にいる人の人命にも関わるの。したがって、施錠管理や作業体制なども、より厳格なものが求められる。消火設備以外に電源の二重化などで最低限の備えをしただけでも結構な設備投資になる。データセンターにホスティングするなり、クラウドサーバを借りるなりした方がトータルコストは安い。