HBS3 Hybrid Backup Syncの同期機能を使って既存のNAS(SMB)からQNAPにファイルをレプリケーションしておいてサーバーの移行を行い、いざ切替というところで共有フォルダ内にあるフォルダ以下に書き込むことが出来ないというトラブルが発生。共有フォルダのルートには書き込めるので、チェック時点では気がつかなかったのです。
Windows上からフォルダのプロパティを見るとAdministratorにのみ書込権限があり、Evryoneでは書き込めない状態になっています。
QNAP管理画面のFileStationからフォルダのプロパティを見ると所有者には書込権限はありますが、グループとパブリックには書込権限がありません。ここでグループとパブリックにも書込権限を付与すると、Windows上からファイルをコピーできるようになるので、これが原因のようです。
さて、困ったことにFileStationから複数のフォルダを選択して権限設定を書き換えることは出来ません。フォルダの数が多く、フォルダ毎に手作業で行うとなると、相応に時間がかかります。
ふと、QNAPのNASはsshで接続出来ることを思い出しました。コントロールパネルの「ネットワークサービスとファイルサービス」から「Telnet/SSH」を選択して「SSH接続を許可する」にチェックを付けます。
QNAPの共有フォルダは/share以下に作成されます。以下のコマンドを実行して全てのユーザーに書込権限を付与します。
chmod -R a+rw /share/Public
NASにSSHで入れると便利だね。
ちなみに環境は以下の通り。
QNAP TS-351
Firmware Version 4.4.1
HBS3 version 3.0.191202