OneDriveをWebDAVでマウントする

OneDrive(旧SkyDrive)にて提供されているアプリケーションは、パソコン上のドライブに保管されているファイルと、SkyDrive上の指定したフォルダとが同一の状態になるように、ファイルをコピーするだけの物でしか無い。いわゆるミラーリングする機能でしかない。この方法ではOneDrive上の全てのデータをファイルをパソコン上のファイルと同じように扱えるようにしようとすると、OneDriveと同一のストレージ容量が必要になる。ストレージ容量が数十GB程度のうちは良いが、Office365を契約した場合は数TBとなり、あまり現実的ではない。

実はOneDrive上のファイルを、コンピューター上にインストールしたMicrosoft Officeから扱う場合、背後ではWebDAVにてアクセスしている。従ってWindowsのファイルシステムとして、OneDrive上のフォルダをWebDAVとしてマウントし、エクスプローラーや普通のアプリケーションからアクセスすることが出来る。

  1. Internet ExplorerからOneDriveに接続する。その後適当にWORDのファイルを作成する。
  2. Word Onlineのページが表示され、先ほど作成したWORDファイルが編集状態になっているはずです。ここでWord Onlineのメニューにある「WORDで開く」を選択します。
  3. コンピューターにインストールしてあるMS-Wordが起動して、先ほどOneDrive上で新規に作成したファイルが編集可能な状態になります。この操作によりOneDrive上にWevDAVでマウントするためのURLが作成されます。
  4. MS-Wordのメニューから「名前を付けて保存」を選択すると、保存先が「http://d.docs.live.net/[英数16文字]」となっている。このURLが貴方のOneDriveをWevDAVで操作するためのURLとなる。
  5. エクスプローラーのコンピューターから「ネットワークドライブの割り当て」を選択する。フォルダーに先のURL「http://d.docs.live.net/[英数16文字]」を指定して完了をクリックすれば良い。
  6. マウントしたドライブにアクセスを試みるとユーザーIDとパスワードを要求される。ここでOneDriveに接続するときに使っている、LiveIDのユーザーIDとパスワードを入力するとエクスプローラーからOneDriveにアクセス出来る。

もちろん、ドライブレターを与えているので、エクスプローラー以外の殆どのWindowsアプリケーションからもローカルのファイルと同様にアクセスすることが出来ます。

yum updateでsatyr.x86_64の更新に失敗する

yum updateを実行すると以下のメッセージが表示される。

# yum update
読み込んだプラグイン:fastestmirror, refresh-packagekit
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: ftp.nara.wide.ad.jp
* epel: ftp.kddilabs.jp
* extras: ftp.nara.wide.ad.jp
* updates: ftp.nara.wide.ad.jp
依存性の解決をしています
--> トランザクションの確認を実行しています。
---> パッケージ satyr.x86_64 0:0.13-4.el7 を 更新
---> パッケージ satyr.x86_64 0:0.14-2.el6 を アップデート
--> 依存性の処理をしています: librpm.so.1()(64bit) のパッケージ: satyr-0.14-2.el6.x86_64
--> 依存性解決を終了しました。
エラー: パッケージ: satyr-0.14-2.el6.x86_64 (epel)
             要求: librpm.so.1()(64bit)
問題を回避するために --skip-broken を用いることができます。

以下のyum list satyr.x86_64の実行結果を見て欲しい。

# yum list satyr.x86_64
読み込んだプラグイン:fastestmirror, refresh-packagekit
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: ftp.nara.wide.ad.jp
* epel: ftp.kddilabs.jp
* extras: ftp.nara.wide.ad.jp
* updates: ftp.nara.wide.ad.jp
インストール済みパッケージ
satyr.x86_64                                        0.13-4.el7                                         installed
利用可能なパッケージ
satyr.x86_64                                        0.14-2.el6                                         epel

この問題はEPEL( エンタープライズ Linux 用の拡張パッケージ)リポジトリに登録されているsatyr.x86_64のバージョンと、CentOS7のBASICリポジトリに登録されているsatyr.x86_64のバージョンが異なるために発生している。yumコマンドはEPELに登録されているバージョンの新しいsatyrに更新しようとするが、CentOSのBASICリポジトリに登録されている依存パッケージのバージョンが低いため更新に失敗する。
基本的に–skip-brokenオプションを指定して、無視してしまって問題ない。
もしどうしてもエラーが表示されるのが気持ちが悪いなら「EPELリポジトリを使うのを止めろ」という話になる。