周波数ごとの特徴 その3(長波/1.2Hhz/マイクロ波)

・140Khz
2009年から新たにアマチュア無線で使用することが認められた周波数帯です。地表波を使って交信をおこないますので、十分な出力があれば数百Kmの範囲で交信可能です。
歴史が浅いので市販の機器はほとんどありません。日本では長波帯を音声放送には長く使ってきませんでした。そのため商用目的でも、国内での利用実績もほとんどありません。国内では航空機や船舶の測位システムに使われている周波数帯です。
一般に周波数が高くなるほど機器を作成するのが難しくなります。無線機を自作したい人にとっての登竜門に良い周波数と思います。
・1.2GHz
周波数帯としてはUHFに分類されています。最近になって1.2Ghzに対応した無線機が安価に提供されるようになったため、注目を受けている周波数帯です。見通し距離で交信をおこなう事が出来ます。わずかでも障害物が存在すると反射/減衰してしまうために伝搬しません。
小型のアンテナでも十分な利得を得られます。リピータを用いれば交信距離を延ばすこともできます。
・2.4Ghz/5.6GHz/10.1Ghz
見通し距離で交信をおこなう事が出来ます。わずかでも障害物が存在すると反射/減衰してしまうために伝搬しません。市販の機器もないため、一部で実験的に交信している以外には殆ど使われていない周波数帯です。

周波数ごとの特徴 その2(HF/50Mhz)

・3.5Mhz/3.8Mhz帯
国内外の遠距離交信に良くつかわれる周波数帯です。電離層反射の効率が7Mhzよりも劣り、また空電ノイズも多いため、四級アマチュア無線で運用可能な10Wでは十分に交信できないようです。
アンテナは比較的小さなグランドプレーンでも5m~7m程度になるために場所を選びます。磁界型ループアンテナや、EHアンテナといった小型のアンテナも出てきたため敷居は下がりつつあります。
・7Mhz帯/21Mhz帯
国内外の遠距離交信に良くつかわれる周波数帯です。電離反射を利用しやすく、終日長距離での安定した通信を期待する事ができます。
アンテナは比較的小さなグランドプレーンでも5m~7m程度になるために場所を選びます。磁界型ループアンテナや、EHアンテナといった小型のアンテナも出てきたため敷居は下がりつつあります。
・28Mhz帯/50Mhz帯
通常は100Km程度の見通し距離のは良いで交信をおこなえます。太陽活動が活発な時期や、スポラディックE層が発生した時には国内外との遠距離交信をおこなえます。とくに50Mhz帯はラジオバンドなど、様々な気象条件の影響で異常伝搬をおこしやすいです。
アンテナはグランドプレーンで3m~6m程度になり、アンテナ設置の敷居が低いです。またハンディ機やモービル機でも対応機種があります。
比較的に低い初期投資で遠距離通信を見込める事から、初級者が始めるには都合のよい周波数帯と思います。

開局目指して資材調達中・・・

まだ従免も届いていないけど、開局目指して機器を収集中。
全部ヤフオクで中古や処分品を調達。
ハンディ機:IC-S7Dss ¥15,000也
144Mhz/430Mhz帯に使用。出力は6W。
数回しか使っていなかったという代物。外観などほぼ新品。
固定機:TS-680V ¥20,000也
HF~50Mhz帯、当面はアンテナの関係で50Mhzだけの運用になる予定。出力は10W。
完動品・・・のはず。写真を見ている限りは綺麗。まだ手元に届いていないけど・・・
アンテナ:GHX-510 ¥10,000也
50MHz/144MHz/430MHzマルチバンドグランドプレーン。新品♪
屋根馬にのってるVHFアンテナの所にくっつける予定。
地上高は10mくらいかな?
電源:ALINCO EPA-45 ¥1,000也
電源容量が間に合うかちょっと不安ではあるけど、TS-680Vの定格が4.5Aなんでギリギリ間に合うはず。
とりあえず、こんな構成でスタートをきろうと思う。
ケーブルやら、コネクタやら、ハンドマイクやら、細かいものも後日調達しなくちゃね。

周波数ごとの特徴 その1(VHF/UHF)

・144Mhz
基本的に見通せる距離内で交信可能です。アンテナの設置状況にもよるけれど半径20Km程度が限界。山腹など条件の良い場所なら100Kmでも交信可能です。
とても静かで、都市部で無い限り交信局はほとんどありません。
・430Mhz
基本的に見通せる距離内で交信可能です。アンテナの設置状況にもよるけれど半径20Km程度が限界。山腹など条件の良い場所なら100Kmでも交信可能です。ここまでは144Mhzと同じです。
430Mhz帯にはレピータが配置されており、ハンディ機の標準アンテナでもレピータを経由することで20~40Km程度の範囲で交信が可能になります。筑波山レピータ(標高870m)とか、赤城山レピータ(標高1820m)といった、非常に高い場所に設置された広域レピータを経由した場合100Km以上離れた局との交信も可能になります。
トラック運転手など、レピータを経由した移動局による交信が活発に行われています。
WIRES-II
レピータ間をインターネットを経由してつなげることで、広域通信を可能にしたシステムです。有志が設置したWIRESレピータ局からインターネットを経由して、遠隔地にある別のレピータ局へと中継する事ができます。
WIRES-IIのレピータ利用するには、DTMF信号を発信できる50Mhz/144Mhz/430Mhz/1200Mhz帯の無線機と、WEB上でWIRESレピータ局を探すためにインターネットに接続できる環境が必要です。
D-STAR
デジタル変調無線を使用し、レピータ間をインターネットを経由してつなげることで、広域通信を可能にしたシステムです。有志が設置したD-STARリピータ局からインターネットを経由して、遠隔地にある別のリピータ局へと中継する事ができます。D-STAR局同士でデジタル無線を使って接続したり、通常のレピータ経由の通信と同じようにインターネットを経由せずに接続する事もできます。
D-STARを利用するにはD-STAR対応の無線機を購入したうえで、D-STARのユーザ登録を行う必要があります。現状ではICOMからしか発売されていません。
エコーリンク
無線局同士をインターネットを経由してつなげることで、広域通信を可能にしたシステムです。パソコンからインターネットを経由して、遠隔地にあるリンク局から電波を発信する事ができます。リンク局や無線機を使わずにパソコン同士で交信をしたり、無線→リンク局→インターネット→リンク局→無線といった交信も可能です。
エコーリンクを利用するにはパソコンが必要です。エコーリンクソフトウェアをインストールすることで利用できます。パソコンと一般的な無線機だけでリンク局を設置する事ができるので、リンク局開設の敷居も低いです。

ハンディ機が届いたので電源を入れてみた

今日、Yahooオークションで落札した144Mhz/430Mhzハンディ機 IC-S7Dssが届きました。広帯域受信やデュアルバンドの同時受信機能はありませんが、その代りに送信出力6Wで、価格も控えめです。これでコミケで移動運用する無線機はとりあえず確保できました。
局免はおろか従免すらまだ届いていないので電波を出すわけにはいきませんが、さっそく144Mhz帯や430Mhz帯を聞いてみました。無線機屋さんに話をしにいったとき「私もね、アンテナが落雷で壊れてからここ一年、まともにやってないんですよ。まともなアマチュア無線局が本当になくなってしまって(中略・・・愚痴とかだし)まずはやってみて、それから考えたら良いですよ。クラブに入れば無線機を借りることもできるでしょうしね・・・」とアドバイスされていたんですよね。(アドバイスと言えるのかは兎も角としてw)
さて、話には聞いていましたが、本当に無線局が少ないんですね。日中に業務で使っていると思われる無線局(違法なんですけどね(^^;)を三局に、ちゃんとしたアマチュア局と思われる無線局を三局みかけただけでした。土日を挟んでみないと正確なところは分かりませんが「144/430で通信可能な範囲でCQに応答して・・・」というのは、少なくとも地方では難しいようです。
CQに応答してみるならHF帯や50Mhzの固定機がやっぱり必要なようです。今注目しているのは、FT-8900です。これ一台で29/50/144/430MHzに対応します。
でもモービル機で50Mhz以下って選択肢が少ないんですよね。HF帯~50Mhzに対応した固定機は多々あるのですが、安いものでもモービル機の倍の値段がするんです。それに、HF帯のアンテナなんて馬鹿でかい(6m~)もの、ちょっと立てる気にはならないし。

最初の無線機は何にする? その3

・アンテナの選択
購入するのは無線機本体だけではなく、アンテナも必要ですよね。
最初に使うアンテナは無指向性のものにしましょう。固定用のアンテナとして、144Mhzや430Mhzでは八木アンテナが、HFや50Mhzでは水平ダイポールが多いです。ですが指向性アンテナでは交信時にアンテナの向きも調整しなくてはならない分、調整しなくてはならないパラメータも増えます。調整するパラメータが増えれば、その分だけ難しくなるので、最初は無指向性アンテナを選択しましょう。
設置場所は慎重に検討してください。アンテナはできるだけ高い場所で、壁などから離して、なおかつ無線機の近くに設置するのが原則です。グランドプレーンアンテナは144Mhzでも2m、50Mhzでは3mもの長さになります。強風で倒れたりしないように、多少しなっても周りに当たらないように、注意しましょう。
アンテナ設置に十分なスペースを取れない場合には、ディスコーンアンテナを選択するとよいでしょう。グランドプレーンに比べると全長が短いですので、十分な広さを確保できない場所でも利用できます。
モービル用には比較的小さいアンテナが沢山ありますが、自動車の車体をアースとして使用するアンテナが多いです。こういったアンテナは固定局用には使えませんので、モービル用のアンテナを購入するときは注意してください。
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・アクセサリの選択
・マイク
PTTスイッチの付いたハンドマイクをお勧めします。
スタンドマイクだと両手が自由になるように感じますが、逆に動きが制限されて、説明書片手に話すと言った事をやりにくいのです。
VOX回路を搭載していて、話している間だけ自動的にPTTスイッチをONにしてくれるマイクもありますが、調整を誤ると周りの雑音を拾ってPTTスイッチがONのままになる事があります。電波が出しっぱなしになり、周りに迷惑をかけることになるので、初心者のうちは避けたほうが良いと思います。
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・電源
無線機はコンセントから直接電源をとるのではなく、別途DC電源を用意しなければならないものがほとんどです。四級アマチュア無線で使用できる20W程度の無線機でも12Vで6Aの電源が必要になります。余裕をもって10A程度の電源を用意しましょう。
出来れば電圧を任意に設定できる安定化電源を用意しましょう。というのも無線機の低格入力は13.6V±15%になっている事が多いのです。自動車の場合、停車時にはバッテリーから12Vの電源が供給されますが、走行中に電圧が変動し13~14V前後になるためです。一般に売られている12V電源での動作しますが、ちょっと電圧が低いのです。電圧を調整できる安定化電源であれば、動作に最適な13.6Vに調整することができます。
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・ヘッドセット(イヤホンマイク)
ハンディで運用するなら、PTTスイッチ付きのイヤホンマイクを用意しておくと便利です。VOX回路付きは前述と同じ理由で避けましょう。

最初の無線機は何にする? その2

お店では様々な無線機が売られていますが、買ってはいけない無線機があります。
・大出力の無線機
50Wや100Wの無線機が市販されていますが注意してください。4級アマチュア無線技士の資格で操作できるのは、HF帯で10Wまで、VHF/UHFで20Wまでです。これ以上おおきな出力の無線機を購入すると、無線局免許を発行して貰えないので注意してください。
正確には10W/20W以上の出力を出せないように改造した旨の証明書を添付すれば無線局免許を貰えますが、もとには戻せないような形で改造しなくてはなりません。メーカーに改造してもらったうえで証明書を発行してもらうか、自分で改造したうえでTSSに証明書を発行してもらう事になります。
優良な無線屋さんなら購入時に教えてくれるでしょうけど、Yahooオークションなどで入手する場合には、間違えて購入しないように気をつけましょう。
・海外から輸入した無線機
Yahooオークションなどに出品されている無線機の中には、海外から個人輸入された物が含まれています。こういった無線機は日本国内で技術基準適合証明(技適)を受けていません。技適を受けていない場合、TSSに依頼して証明書を発行してもらうなどしないと、無線局免許を発行してもらえませんので、安さにひかれて購入したりしないようにしましょう。
・非常に古い機種
技術基準適合証明制度が出来る前に発売された無線機は、無線局開局申請のときにブロックダイアグラムを提出したり、TSSから証明書を貰う必要があります。初心者が登録するには敷居が高いので、安さにつられて購入したりしないようにしましょう。

最初の無線機は何にする?

アマチュア無線技士試験に合格したら、まずは無線機を買わなくてはなりません。
さて、どんな無線機を買ったらよいのでしょうか?
ハンディ機は安いので、入門者が最初に購入することが多いです。ですが移動して運用する予定がないなら、最初から固定機を購入するか、モービル機を固定機として流用する事をお勧めします。
ハンディ機の多くは144Mhzと430Mhz帯で交信します。この周波数帯域は基本的に見通し距離でしか交信できません。アンテナを設置している高さが3m程度だと仮定すると、仮に障害物がなくとも10Km程度の距離でしか交信できないのです。交信距離を伸ばすにはアンテナを外付けにして、より高い場所に設置すればよいのですが、仮にアンテナを10mの高さにしても25Km程度しかありません。
遠距離と交信を行うには7Mhz~50MhzのHF帯を使用する必要があるのですが、ハンディ機で50Mhz帯に対応した機種は価格も高くなってしまいます。また、ハンディ機に使用するような小型のアンテナでは50Mhzの電波を十分に受信する事は出来ず、どうしても受信状態が悪くなってしまうのです。
ハンディ機を購入する場合、出力にはあまりこだわらなくて良いでしょう。カタログには「出力5Wのハイパワー」などと書かれていますが、ACアダプタ接続時のみで、バッテリーで使用する場合には3W程度の出力しか出せない事が多いのです。移動先で使用するのであれば、安価な3W程度の機器を購入しても、実質的には変わらない事になります。
固定機やモービル機を購入する場合、50/144/430Mhzのトリプルバンド機が良いと思います。一般に周波数が低くなるほど大きなアンテナが必要になります。50/144/430Mhzのトリプルバンドなら一つのアンテナで共有することもできますし、大きいものでも3m程度の長さしかありません。この程度のサイズならアンテナを高い位置に上げるのも容易です。50Mhz帯は運が良ければ電離層反射を利用したかなり遠くの局とも交信する事ができます。ユーザー数の多い144/430Mhzと、遠距離交信も可能な50Mhzを併用することで、より多くの人と交信できるでしょう。
安定して遠距離交信するには7Mhz帯を使う事になります。アンテナのサイズは、大きな物では20mにもなるため、アンテナの設置も容易ではありません。最近は比較的小型のアンテナも出ているようですが、小さくなればそれだけ受ける電波の量も減り、利得も落ちてしまいます。無線機の価格も高くなってしまいますので、入門者が最初に手を出す無線機としては、止めたほうが良いと思います。
D-STARと言う、インターネットと連携することで遠距離通信を可能にするシステムがあります。430Mhzの手軽なハンディ機でも海外など遠距離の無線局と交信できる可能性がある点で面白いです。比較的近所にD-STARリピータ局があるなら、購入候補に加えてもよいと思います。おもに430Mhz帯を使用しますので5~20Km程度の範囲内にD-STAR対応リピータ局がないなら、利用できない可能性が高いのであきらめましょう。
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開局した後に必要な準備

アマチュア無線局免許が届いて無事に開局が終わりました。友達と無線で話したりする分にはこれで十分ですが、不特定の誰かと話すためにCQに応答したり、CQを発信するにはまだ用意する物があります。
・QSLカードを用意する
他のアマチュア無線局と交信した時に記念に交換するカードです。いくつかの交信条件を満たした無線局に贈られるアワードの申請には、相手からQSLカードを発行してもらう必要があります。逆にそういう目的を持った無線局と交信した時にはQSLカードを送らないとマナー違反になってしまうのです。
自宅のプリンタで印刷しても構いませんが、QSLカードにはいくつかの決まりがあります。サイズは長辺14~15cm、短辺9~10cmです。重量2g以上、4g以下です。一般的なコピー用紙など薄い紙では認められません。140g/㎡~260g/㎡の厚紙が必要です。官製はがきが丁度このサイズ、重量です。探せば郵便番号などの為のマスが印刷されていない用紙があるので、これらを利用すると良いでしょう。QSLカードの用紙に使えそうな製品を集めてみました。
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・JARLに入会する
QSLカードを交換するには、QSLビューローと呼ばれる機関を経由するのが一般的です。日本では日本アマチュア無線振興協会(JARL)がQSLビューローを兼ねているので、QSLビューローを使うためには入会しなくてはなりません。
QSLビューローを使えば相手のコールサインさえ分かれば、住所などが分からなくてもQSLカードを送る事が出来ます。QSLビューローを仲介せずに送っても構わないのですが、今の時代は他人に住所を教えるのは何かと抵抗がありますからね。
複数のQSLカードをまとめて発送する事も出来るので、件数が多い場合には個別に発送する場合よりも安く上げる事ができます。これは相手からQSLカードを貰う場合にも言えるので、QSLカードを集めてみるつもりがあるならJARLに入会しましょう。
・ログブック(業務日誌)を準備する
JARLの専用用紙でも、市販の専用用紙でも、普通のノートでも、Excelでも、専用ソフトでもよいのですが、交信内容を記録する物を用意しましょう。通信相手のコールサイン、交信日時、通信状況、使用周波数、電波形式などを記録しておきます。QSLカードの発行状況管理などにも使います。
Turbo HAMLOGというソフトが歴史も古く、結構メジャーのようです。
CQ出版社が発売している市販の専用用紙としてはこちらが入手しやすいでしょう。

アマチュア無線を始めるまで

ふと思い立ってアマチュア無線の免許を取ろうとしてみたものの、インターネットよりはるかに古い世界であるせいなのか、意外に「まったく知らない人向け」の情報というが少ない気がする。なので、自分で無線の世界に入りながら、ちょっとずつまとめていこうと思う。
アマチュア無線を始めるためには、まず以下のステップを踏まなきゃならない。なんとアマチュア無線を始めようと思ってから、実際に法的手続きが完了するまで最長で半年も、最短でも一ヶ月かかるのです。
1.従事者免許取得
1.1.国家試験を受ける方法
1.1.1.第四級アマチュア無線技士試験申し込み
財団法人日本無線協会(JRI)が全国各地でおこなっている国家試験に申し込みます。主要都市ならほぼ毎月、それ以外でも年に数回行われています。試験を受けようと思う月の前々月の20日までに申し込みをおこないます。申込書は各地の無線機器屋さん、大型書店で購入できます。アマチュア無線参考書の巻末に閉じ込められている事も多いです。
毎月第三日曜日に日本無線協会本部で行っている試験だけは例外で、試験日当日に窓口で受験の申込みをすませ、その日のうちに試験、結果発表、従事者免許申請発行まで行えます。早く欲しいと言う方や東京近郊の方はこれを利用すると良いです。
1.1.2.第四級アマチュア無線技士試験受験
第四級アマチュア無線技士試験は全部四択で法規12問、工学12問の系24問出題されます。法規、工学、それぞれ8問以上正解すれば合格です。試験時間は1時間ですが、15分くらいで解き終わると思います。前日に過去の問題などを一夜漬けすれば十分に合格できます。小学生低学年でも合格するような内容の試験ですが、引っかけ問題や計算問題も含まれるため、大人でも油断していると落ちますよ。
受験番号は、このあと従事者免許の申請に必要になるので無くさないでください。
1.1.3.第四級アマチュア無線技士合格通知
試験から約一ヶ月たつと合格通知が送られてきます。ですが、これは免許証でもなく、合格証書でもなく、ただの合格通知です。この後、無線従事者免許申請をおこなって、初めて免許証が送られてきます。
1.1.4.無線従事者免許証申請
アマチュア無線技士試験に合格したら、こんどは無線従事者免許証交付申請をおこないます。日本アマチュア無線連盟(JARL)が無線従事者免許証交付申請の代行業務をおこなっていますが、総務省に直接おこなっても手間があまり変わりません。代行業務だと2,200円、直接手続きすれば1,750円なので直接手続きしましょう。
無線従事者制度のホームページから申請用紙(PDF形式)をダウンロードして必要事項を記入の上、印紙をはりつけ、管轄の総合通信局に郵送するだけです。返信用封筒と住民票を同封するのを忘れないようにしましょう。
1.1.5.無線従事者免許証交付
無線従事者免許交付申請から約一ヶ月で免許証が送られてきます。
1.2.講習会を受ける方法
全国各地で行われている講習会を受けて免許を貰います。全国各地で年に1~2回程度おこなわれています。講習後の合格率は99%程度と、ほぼ落ちる人は居ないです。講習は二日間かけて行い、料金は二万円以上かかります。でも一夜漬けで十分受かるので、国家試験を受ける方法のほうが良いと思いますよ。
どちらかというと、アマチュア無線がメインではなく、何か別の目的のためにアマチュア無線を使おうと考えている人に向けたもののようです。たとえば登山とか、パラグライダーとか、レジャーボートとかですね。これらを楽しむ人にとって無線は文字通り命綱ですし、業務ではないからアマチュア無線の要件に入りますしね。
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2.無線局免許取得
2.1.無線機器購入
従事者免許証が届いたら無線機器を購入します。従事者免許がなくても、電波を出してはいけないだけで、無線機器を購入できないわけではないのですが、良心的なお店だと従事者免許を持たない人に売るのを嫌がります。だから受かってから買いに行こう。
基本的に何処で買ってもよいのですが、出来たら地元で無線機器を扱っているお店を探してみてください。その手のお店は、店主自身もアマチュア無線を楽しんでいる事が多いので、色々と教えてくれるでしょう。
それに、実は何処で買ってもあまり値段が変わらないんですよ。TVのように家電量販店が何千台とまとめて購入するのであれば、メーカーの卸値も安くなって値段の差も付くでしょう。ですがアマチュア無線はニッチな市場なので秋葉原の大きめの量販店でも、それほど大量に扱っているわけではないのです。卸値がほとんど変わらない以上は、何処でかっても同じ値段になってしまいます。
よくオークションなどで技適をとっていない無線機器を販売していますが、これらは買わないでください。無線局開局申請を行うときに、技適の取得を自分でおこなわなくてはならないため、ほぼ開局できなくなります。
2.2.無線局開局申請
無線機器を購入したら、アマチュア無線局開局申請書を出します。申請書には無線機器に書かれている適合証明番号を書かなくてはならないため、無線機器を購入しないと開局申請を出せません。
書き方が良くわからなければ、無線機を購入したお店で聞いてください。
無線機器の電源を入れても構いませんが、まだ無線局免許を貰っていないので、応答できません。電波を発信したら違法です。無線を聞きながら、無線局免許が届くのを気長に待ちましょう。
2.3.無線局免許交付
無線局開局申請から約一ヶ月で無線局免許証が送られてきます。ここで初めてコールサインが付与されて、アマチュア無線局として無線に応答できるようになります。
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長い道のりですよね。