WindowsでCNTKを動かしてみたいと思います。
対象OSとなるWindowsは64bit版のみです。CUDAに対応していますが、CUDAに対応したGPGPUを搭載していなくても動作します。
CNTKを動かすにはCUDA7.0が必要になるので、NVIDIAのホームページからCUDA 7.0 (https://developer.nvidia.com/cuda-toolkit-70)をダウンロードしてインストールします。
CNTKを動かすにはVisual Studio 2013のランタイムDLLが必要になるので、MicrosoftのホームページからVisual C++ Redistributable Packages for Visual Studio 2013(http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=40784)をダウンロードしてインストールします。
CNTKを複数台のPCを使った分散環境で動作させるにはMS-MPI SDK(https://msdn.microsoft.com/en-us/library/bb524831(v=vs.85).aspx)が必要になります。なくともスタンドアロンでは動くので、取りあえずスルーします。
CNTKのバイナリをhttps://github.com/Microsoft/CNTK/releasesからダウンロードします。GPU版とCPU版が用意されていますが、私が試したときにはGPU版しか置かれていませんでした。GPGPUが無い環境でもCUDA7.0をインストールしていれば、GPU版を動作させることができます。
とりあえずサンプルを動作させてみます。ダウンロードしたzipファイルを適当なフォルダに解凍します。cntk\cntkとcntk\exampleと言うフォルダが出来ます。\cntk\Examples\Other\Simple2dに移動して次のコマンドを実行します。
[解凍先]\cntk\cntk\cntk.exe configFile=Config\Simple.cntk
何というか、拍子抜けするぐらいお手軽です。Simple.cntkのコンフィグファイルでニューラルネットワークの構成や学習に使用するデータを指定します。設定ファイルの構文は独特ですが、それほど難いわけではありません。データを空白区切りのテキストファイルとして用意すれば、いつでもお手軽に使えそうですね。
「the Computational Network Toolkit by Microsoft Research(CNTK)のインストール」への1件のフィードバック