WSUSクライアントがWindowsUpdateのダウンロードに失敗する場合には、次の手順でクライアントのキャッシュを初期化すると正常に動作する場合がある。
参考:Windows Update クライアントの情報をクリアにする手順
WSUSを使っていると言うことは、ActiveDirectoryの環境も整っています。ここではクライアントにログインせずに、エンドユーザーに気がつかれないように遠隔操作のみで処理していきます。
次の様なコマンドを実行して、コントロールパネルの「コンピューターの管理」をエラーの発生している端末に繋ぎます。
C:\>runas /user:example.local\[管理者ユーザー] "mmc.exe C:\windows\system32\compmgmt.msc /computer=[コンピューター名]"
これで「コンピューターの管理」が開きますので、ツリーからサービスを選んで「Windows Update」と「Background Intelligent Transfer Service」を停止します。
次のコマンドを実行して、エラーの発生している端末のC:ドライブをマウントします。
C:\>net use A: \\[コンピューター名]\C$ /user:example.local\[管理者ユーザー] [パスワード]
以下のコマンドでSoftwareDistributionフォルダ、及びBITSのジョブを削除します。
ren A:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old del A:\ProgramData\Microsoft\Network\Downloader\qmgr0.dat del A:\ProgramData\Microsoft\Network\Downloader\qmgr1.dat
「コンピューターの管理」に戻って「Windows Update」と「Background Intelligent Transfer Service」を起動します。
これで先ほど削除した、あるいはリネームしたファイルやフォルダが再び作成されて居ることを確認します。
最後にマウントしたドライブを解放しておきます。
NET USE A: /DELETE
以上で、人知れずWindows Updateのキャッシュ削除完了。2日ほど待ってWSUS上からエラーがなくなっていれば成功です。