Windows 10に向けた企業の準備

Windows10が発表され、話題はそれ一色になってますね。私は戦々恐々としてます。社内のITシステムの運用開発体制を刷新する事が求められようとしているからです。

ラピッドリリースという用語を知ってますか?最近はラピッドリリースで開発されてるソフトウェアが非常に増えてます。Google Chromeとか、Facebookとか、数えたらきりがないほど。従来のソフトウェアは何年か事にメジャーバージョンアップが行われ、その時に機能追加などが大きく発表されました。もちろんバージョンアップしない選択肢も用意され、古いバージョンをサポート修了まで古いバージョンを使い続ける事も出来ました。ラピッドリリースではメジャーバージョンアップを待たずに頻繁に機能の追加や変更がなされます。そして、最新のバージョン以外ではアップデートが提供されず、古いバージョンで固定することが出来なくなります。

現在の国内企業の多くは社内のIT部署を縮小し、開発や運用にかかわる機能をアウトソースしてきました。そしてクライアントのバージョンを固定し、特定のバージョンで問題なく動作する事が確認されればアウトソース先の加発チームも解散し、次回の大規模更新まではバージョンを固定してきたわけです。

今回の発表でWindows 10以降はラピッドリリースになることが確実になってきました。となると今後はMicrosoftの発表する新機能や、旧機能との互換性廃止の情報をつねに収集して、社内システムが問題なく動作するか直ちにテストし、動作しなければ直ちに修正を行える開発体制が必要になるということです。今後は頻繁に行われるアップデートに備えて、最低限の開発体制を常時維持することが必要になってくるはずです。

これは容易なことではありません。自社内のIT部門を強化するにしても、すでに失われた開発体制を再構築するというのは、多くの時間とコストがかかります。アウトソースするにしても、アウトソース先が本当に開発体制を維持しているか確認するのは容易ではありませんし、保守のために外部に支払う費用は確実に増大することでしょう。

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