原子力・・・維持/廃止を語る上で最も大事なこと

原子力政策は今回の衆議院選挙において大きなテーマになってますが、何処の政党もマスコミも最も大事なことには触れてくれません。我慢がならないので、ここではき出しておきます。是非参考にしてください。
原子力を推進/維持する場合に大事なこと。
最悪の場合にどうするのか?ということを考えておくことが最も大事です。起こりうる事態を列挙し、それぞれの場合にどうするのかを考えるのがリスク対策の基本です。最悪の事態が起こらないように対策をとることも確かに大事ですが、最悪の事態が起こる可能性を下げる事は出来ても、起こる確率をゼロには出来ないのです。起こる確率がゼロじゃない以上、いつか必ず起こります。だから最悪の事態が起きたときどうするのかを、絶対に考えてかなくてならないのです。
最悪の事態が起きたときにどうするのか・・・一つの方法として見捨てるという選択肢があります。見捨てるのが対策なのかと思われるかもしれませんが、対策にかかるコストが被害を上回るなら、対策しないのも立派な選択肢の一つです。東日本大震災のとき福島で行われたのは見捨てるに限りなく近い状態でした。組織だった避難支援も無く、いまだどうするのか決まりません。
もう一つの方法は、避難できるように備えるということです。日本の原発で半径50Kmから避難させようとすれば、百万人規模での避難が必要です。100万人を避難させるだけの避難先設備や、交通インフラ、避難用バスや救急車を整備しておく必要があります。いったいいくらかかるやら・・・どう考えても安い電気代を維持できそうにありません。
多くの国でとっている方法は避難範囲に出来るだけ人を住まわせないと言うことです。この場合は建設場所に人口密度の低い場所を選ぶのですが、日本の場合は既に人口の多い場所に施設を作ってしまっています。もしこの方法をとろうとするなら、100万人単位の人に移住をお願いすることになります。途方も無いお金がかかることになりますが、ある意味で先進的で効率的な都市を造るチャンスかもしれません。そんな都市を造るなら、ちょっと住んでみたい気がします。
原子力を抑制/廃止する場合に大事なこと。
既存の原子炉を廃棄するには、一つあたり数千億円の費用がかかります。廃炉費用は電気代の売上の一部を積み立てて対応することになっています。寿命を迎える前に廃炉にするということは、廃炉にかかる費用を原発で造った電気の売上で賄えないことを意味します。しかも現時点では大幅な積み立て不足です。日本には50を超える原子炉がありますから、これを全部解体するだけで10兆円もの費用が必要です。しかも、電気代にしめる廃炉費用が安すぎて、大幅な積み立て不足になってます。
これは解体にかかる費用だけで、解体で出た高レベル放射性廃棄物の保管費用も必要です。放射能レベルが安全域に下がるまで10万年間隔離して保管しておく必要があります。高レベル放射性廃棄物を安全に保管できる場所は日本には無いと言われているので、場合によっては海外にお願いするしか無いかもしれません。これにかかる費用は未知です。
・・・・そこで問題です。どちらを選んでも良いのですが、その費用はどこから出しますか?

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