半分趣味で資格を取るなら投資対効果なんて考える必要は無いが、賃金を増やす為に資格を取ろうと考えて居るなら投資対効果を考えるのは大事だ。中小企業診断士の資格が割に合わないと言う話しをTwitterで見かけたので、ざっくりと計算してみた。
各数字は凄く雑なので、細かい突っ込みは受け付けない。資格取得費用の大部分は勉強にかかる時間によって発生する機会損失である。今回は1時間2,500円で計算している。1年辺りの資格手当の額は求人などをざっくり見て中央付近を採用している。資格取得を切っ掛けに独立起業する事は想定していない。
資格名 | 受験費用 | その他費用 | 学習時間 | 総費用 | 資格手当 | 維持費用 | 増益 | 投資効率 |
中小企業診断士 | 30 | 230 | 1,000 | 2,760 | 180 | 56 | 124 | 4% |
公認会計士 | 20 | 150 | 3,000 | 7,670 | 1,200 | 120 | 1,080 | 14% |
税理士 | 8 | 110 | 2,000 | 5,118 | 600 | 100 | 500 | 10% |
社会保険労務士 | 15 | 30 | 1,000 | 2,545 | 360 | 40 | 320 | 13% |
情報処理安全確保支援士 | 8 | 20 | 500 | 1,278 | 180 | 66 | 114 | 9% |
電気工事士二種 | 11 | 30 | 100 | 291 | 60 | 0 | 60 | 21% |
公立大学 | - | 2,500 | 7,680 | 217,000 | 1,750 | 0 | 1,750 | 8% |
なるほど、中小企業診断士の投資効率は4%と割りに合わなそうである。同じコストを投じて資格を取るなら、社会保険労務士の方がはるかにマシである。
工事士などのガテン系資格は資格取得による賃金増加額こそ小さいものの、投資効率は極めて高そうだ。工事士系資格で資格手当を貰えるような職場なら、確実に抑えていくのが良さそうだ。
あるていど勉強ができるなら当たり前のように大学進学を選択するが、投資効率は決して高くはない。在学中に勉強していることによる機会損失は意外に大きいのだ。投資効率を重視するなら、工業高校か高専でIT系資格を取得して就職するのが一番良いのかもしれない。