・OSの設定
アプリケーションを実行するコンピュータにユーザアカウントを追加します。開発環境を動作させているコンピュータにログインする時に使用している同じアカウント名とパスワードで管理者ユーザを作成します。
コントロールパネルの管理ツールにあるローカルセキュリティポリシーを起動して、ローカルポリシーのセキュリティオプションにある「ローカルアカウントの共有とセキュリティモデル」の設定を「クラシック」に変更します。
ファイアウォールが有効になっている場合にはリモートデバッグを実行できません。必ず無効にしてください。
・Remote Debuggerのインストール
アプリケーションを実行するコンピュータに対してVisual Studio 2005インストールCDのvsRemote Debugger\x86\rdbgsetup.exeを実行してリモートデバッガをインストールしてください。
・デバッグ用ランタイムDLLのインストール
VC++で作成したネィテブアプリケーションのデバッグにはランタイムDLLが必要です。ランタイムDLLの導入を行わないと、デバッグ版のアプリケーションを実行することができません。以下のフォルダにあるデバッグ用ランタイムDLLを、デバッグするアプリケーションの実行ファイルと同じ場所にコピーします。このときDLLファイルだけではなく、マニュフェストファイルも一緒にコピーしてください。
C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\redist\Debug_NonRedist\x86\Micorosft.VC80.DebugOpenMP
C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\redist\Debug_NonRedist\x86\Microsoft.VC80.DebugCRT
C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\redist\Debug_NonRedist\x86\Microsoft.VC80.DebugMFC
・デバッグの手順
アプリケーションを実行するコンピュータにて「VisualStudio 2005 リモートデバッガ」を起動します。
その後、VisualStudioの開発環境からデバッグのプロセスにアタッチを実行してください。修飾子にアプリケーションを実行するコンピュータのコンピュータ名を指定すると、実行されているプロセスの一覧が表示されるので、デバッグするプロセスを選択します。
サービスのデバッグを行いた場合には、「VisualStudio 2005 リモートデバッガ構成ウィザード」を起動してリモートデバッガがサービスとして動作するように設定します。
・デバッガをサービスとして動作させる
ログイン前のアプリケーションの動作や、サービスとして登録したアプリケーションをデバッグするには、デバッガをサービスとして動作させる必要があります。プログラムメニューから「Visual Studio 2005 リモートデバッガ構成ウィザード」を実行することでサービスとして登録できます。ですが、これだけではまだサービスとしてリモートデバッガを利用することはできません。
リモートデバッガをサービスとして動作させるには、コントロールパネルの管理ツールからサービスを起動してください。Visual Studio 2005 Remote Debuggerというサービスが登録されています。サービスのプロパティを開いて自動起動に変更してください。同時にサービスを実行するアカウントに管理者権限を持つユーザアカウントを指定します。このあと再起動すると、リモートデバッガはサービスとして起動します。